【重要】看護師が申し送りで伝えるべき内容とは?

申し送りでは、患者さんを担当する次のシフトの看護師へ、患者さんについて必要な情報や状況を伝達するという作業だ。担当する看護師が変わるたびに患者さんが一から説明しなければいけないのでは、患者さんへかかる負担が大きくなってしまう。それに医師からの指示や家族からの希望が、看護師が変わるだけで分からなくなってしまうのも困るだろう。そうしたトラブルを未然に防いでスムーズな報連相をすることが、申し送りの目的なのだ。そう考えると、申し送りで看護師が何を伝えるべきかという内容が見えてくるだろう。

1つ目に伝えるべき内容は、勤務時間中の患者さんの容態だ。変化がなければ「変化なし」と申し送ればよいし、変化があった場合には、いつどんな変化があったのかという点を明確かつ簡潔に伝えよう。

2つ目に伝えるべき内容は、自身が勤務時間中に行った看護ケアの内容だ。点滴や注射などは、定時作業を含めるのか含めないのかは職場によってルールがあるため、ルールにのっとって記入すると良い。また、尿やドレーンなどの介助をしたら、その時間や量、症状などについても簡潔かつ明確に記入しておこう。

3つ目は、次の勤務時間を担当する看護師への依頼事項だ。家族からの希望や医師からの指示をはじめ、医師へどんな点を報告してほしいのか、次の看護師がするべき投薬や処置などをまとめれば良い。

申し送りは、文章形式よりも簡潔に箇条書きの方が分かりやすい。しかし箇条書きでは細かい点を網羅できないため、規定フォーマットの使い方を工夫しながら、分かりやすく情報伝達をすることをおすすめする。